「沖縄旅行と案内」6

沖縄紀行Part6:(琉球・宿道、アメリカンビレッジ、ちゅらーゆと琉球料理
沖縄紀行Part7:(沖縄のサンゴ、サンゴの生態)
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【琉球・宿道】 

再び、国道58号を南下する・・。
ムーンビーチから仲泊の恩納村を過ぎると読谷村で、この辺りは内陸部を走るようになる。
ここで気が付いたのだが・・、レンターカー屋で頂いた観光地図には載っていないが、小生の「全国道路地図」にはこの辺りの仲泊、山田そして真栄田は歴史国道・「国頭方 西街道」として記載してある。

この歴史街道は琉球王朝時代に整備された宿道(しゅくみち)ともいい、首里城から概ね現在の58号線に並行して名護、今帰仁、本部更には国頭(くにがみ)まで延びていたという。
その後、時代を経るに従い、特に近年の国道工事や戦争により多くの宿道がその姿を変え、消滅してしまった現在、保存状態の良いのがこの地、恩納村仲泊から読谷村との境近辺だといわれる。
旧街道沿いには一里塚、観音堂、石畳道や松並木から馬場跡など史跡に指定されているものがあり、歴史散策が楽しめるようになっているらしい。

尚、西街道に対して、「国頭方 東海道」というのもあり、概ね東海岸に沿っていていて現在の国道229、331号にあたる。 ただこの道は、西街道の風光明媚な地域と違って、山が多く、通行不能な区間(東村平良)もあり舟による海上の道もある。 
東海道は主に王国時代、首里城建設用材や造船用材を北部地域で産出したのを運行するルーととして使用してたようである。
他にも王国時代の沖縄島には「宿道」と呼ばれるのが6本あり、基幹道路として整備されたという。



【国道58号線】


因みに「国道58号線」であるが・・、
本島をほぼ北の端(辺戸岬)からへ南へ縦貫するこの道は、沖縄観光道路とも云われ那覇市から主要な観光地を巡っている。 
県内では特に若者の間で「ゴーパチ」「ゴッパチ」などと愛称で呼ばれているようである。
県民ドライバーのみならずレンタカーを利用する観光客も必ず一度は通ったことのある主要道路で、国道58号となった後も沖縄県内では時に1号線とも呼ばれているようでもある。

そして、この道の基点で驚かされたのであるが・・、実はこの国道は鹿児島市がスタート点になっているという・・。
鹿児島市内の中心地、城山山麓の西郷銅像の前がスタート点になっていて、ここからの道は市民には「朝日通り」という愛称もあるようだが、東へ進むこと700m程ここで58号線の陸地国道は終わっているのである。 
以降は、海上と島を結び沖縄本島に到っている。

主な経由地は西之表市(種子島)、奄美市(奄美大島)、そして本島へ上陸して辺戸岬より名護市、嘉手納町、浦添市で終点が那覇市となっている。
沖縄県では確かに「沖縄の大動脈・国道58号」などと称されているが、種子島、奄美大島の区間においても交通の大動脈であることに変わりはない。 そして、その距離であるが・・、
陸上距離では255kmであるが、海上区間を含めた場合だと総延長は約857kmとなり、日本国内の最延長である国道4号(全長739km)を抜いて日本最長の国道となっているのである・・、いやはやである。


その国道58号は「仲泊」の家並みが続く港町を見下ろすように・・、たぶんバイパスであろう今までとは違った植栽分離帯のある立派な2車線の道で「読谷」の内陸を目指す・・。
走るにしたがって次第に車の数も多くなり、都会的な雰囲気になってくる。
目の前がパーッと広がってきて、息子が言うには「嘉手納基地だよ・・」と・。間もなく有名な嘉手納ロータリーへ出た。
ロータリーというから少なくとも四線以上が交差すると思っていたが、俗に言うY字路の三線であったが・・。

特に日本ではロータリー式交差点はめずらしいといわれる・・。 
この交差は道が一旦中心部に集まり、回転しながら目的地の道路に向うという方式である。 
利点は直交する道路でないため信号が不要であるのと、幾つもの道路が集まってくる場合には有効であるという。 
パリの凱旋門などでお馴染みであるが、ヨーロッパの主要な町には多くみられるのはご承知である。
だが、日本では昔は駅前などによく見られたけれど、今は殆どなくなってしまったという。

ところで、ロータリーへ向かう標識で気が付いたが・・、左方向が「沖縄市、うるま市」となっていた。
沖縄市は1974年(昭和49年)、コザ市と美里村が合併して誕生している。
新市名の「沖縄」の名称については、対等合併の立場から幾つかの候補があったらしいが「沖縄の中心都市に」との願いから「沖縄市」に決定したという。 だが県庁所在地である那覇市から反発も受けているともいう。
沖縄の中心都市(庁所在)は那覇であるが、沖縄市は確かに沖縄の中心に位置している。

因みに、小生の住む神奈川県の隣県に「山梨県」がある・。
県の中枢はご存知「甲府市」であるが、ここにも山梨市は在る。 山梨市は県の中央に在る・・?、とまでは云えないが隣接して似たような甲斐市や甲州市もある。
尚、甲府市は、甲斐の国に府中があった事から名付けられている。

又、「うるま市」というのも初めて聞く名前で、息子も知らなかったらしい・・。
「うるま市」は平成の大合併で、かっての具志川市、石川市、勝連町・与那城町の二市二町が2005年4月に合併し誕生している。 
市名は沖縄方言(ウチナーグチ)で「サンゴ(ウル)の島(マ)」を意味する「宇流麻(うるま)」から来ており、元は「琉球」と並ぶ沖縄の雅名で方言がそのまま地名となったという珍しい例とのこと。
住民の品の良さが判るようだけど、ただ、歴史のある具志川とか与那城、あるいは勝連とかいった地名を消滅させてまで付ける様な名前だったのだろうか・・? 又、ひらがな文字も如何なものであったろう・・?。

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【アメリカンビレッジ】


嘉手納基地の近くを通る・・、するとゴーッ・・!!と、ものすごい爆音で米国海軍の主力戦闘機が二機編隊で頭の真上を飛んでいく。 
58号線は嘉手納基地のすぐ西側を走っており、しかも、主要滑走路の端が国道のすぐそばである・・、従って、着陸してくる飛行機は最終着陸態勢に入っており、頭上スレスレを時速300kmくらいで降りてくるという。 
上の孫は大喜びであるが、チョットビックリである。

嘉手納基地の横をかすめながら、道路は美しいヤシの並木が施されていて気持ちがいい。
間もなく目的地の北谷町(ちゃたんちょう)に入った。

先刻、沖縄に上陸した際に始めて立寄った所でもあり、賑やかな一角に何よりも沖縄では数少ない天然温泉「ちゅらーゆ」の在るところである。
この辺りは一種の繁華街で、その名も「アメリカンビレッジ」と称し、北谷町美浜地区内にはアメリカ的雰囲気の中に数多くのショップやレストラン、ゲームセンター ボーリング場 映画館などが並ぶお洒落なショッピングゾーンである。 そのグルメ館に隣接して観覧車まであった。


「観光協会提供」

早速、孫共家族等はこの観覧車で一時を過ごした・・。

近隣には、野球場やグランド、サンセットビーチもある。
野球場といえば名護の球場では日ハムが春季キャンプが行われていることは既に記したが、ここ北谷では昨年日本一になった「中日ドラゴンズ」がキャンプを張っているはずである。
聞くところ3月2日(日)に、中日ドラゴンズと日本ハムファイターズが当球場でオープン戦が行われるとのこと・・。

【ちゅらーゆ琉球料理】

次に、我等は本日の最終目的地「ちゅらーゆ」に向かった。
巨大なスーパー・ジャスコのすぐ横に・・?、これまた巨大な沖縄で最高層・24階のリゾートホテル「ザ・ビーチタワー沖縄」が建つ・・。
このホテルに隣接して天然温泉の「ちゅらーゆ」があり、正面玄関前には白壁にそって細長い足湯も設えて在った。

フロントロビーの右手にこじんまりした和室の休憩所があり寛げる。
浴槽は大浴場の内風呂二つと半露天が一つ、大浴場も洗い場もやや狭い感じがしたが・・。
源泉掛け流しとうたっている温泉は、かなりツルツル感があり海岸に近いせいか塩味がきつかった。 ただ、温泉は露天のみで内風呂は違ったようだ・・。
源泉名は「美浜の湯」といい、泉質はナトリウム−炭酸水素塩温泉(弱アルカリ性低張性高温泉)、適応症は神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺等々・・。

こちらの売りは屋外のプールがメインのようで、大き目の多目的プールはイルカや鯨の鳴き声が水中より聞こえるという変わったプールでもある、但し今の時期(冬季)は閉鎖している。 
もう一つの小型のプールは温泉水を利用しているらしく冬期間でも営業中である。



「ちゅらーゆ」手前は足湯


我等は、時も過ぎ空腹でもあったので、一風呂浴びて夕食のため屋外にある「北谷ダイニング」という沖縄食堂へ向かった。
プール二階のテラス席では「サンセットビーチ」が望まれ、時によって美しい夕日を観ながらであるが・・、
看板には「島唄と琉球料理」としてあるとおり、定番のチャンプルーや沖縄そばと生ビールを流し込みながら、島唄ライブを聴きつつ夕食の一時を過ごした・・。    次頁へ

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